2011年5月3日火曜日

ビジョナリーカンパニー2(カール)

GWも早くも真ん中に差し掛かりました。
如何お過ごしでしょうか。


昨日読んだ本を早速紹介させてもらいます。
普段はあんま本読む時間がない(本読むの遅い)ので
GW中にあと数冊紹介できるくらいのペースで本読みたいなーと思ってます。


今回はビジョナリーカンパニー2を読みました。
副題は"Good to Great (GTG)"
本書のテーマは、
「良好(Good)な組織が、偉大(Great)な組織になるための普遍的な法則を示す」
ことです。

楽しそうですよね!!
組織に興味がある方は必読だと思います。
スポーツ経験がある人にとっては、今まで所属してたチームを振り返って考えると納得度が増すかもしれません。


ちなみにタイトルには「2」とついてますが、
結果的に前作「ビジョナリーカンパニー(副題:"Built To Last"(BTL))」の前編という位置づけになるらしいです。
流れとしては以下の感じで。
・GoodからGreatに変身するための法則を示し(GTG)、
・それを永続させるための法則を示す(BTL)



本書の最も重要なポイントは以下の二点です。

.針鼠(ハリネズミ)の概念
2.適切な人材を先に選ぶ



以下でそれぞれ少し具体的に説明します。

1.針鼠の概念

「狐は多くのことを知っているけれど、色々な作戦に手を出し、一貫しない。
針鼠は一つのことしか知らないけれど、
その一つのことに基づいて、複雑な世界を一つの系統だった考えで単純化して理解する。
という意味のヨーロッパのお話から来た表現。

簡単な表現に置き換えてしまうとすれば、「一貫性」、「信念」、「軸」といった感じでしょうか。


組織の文化、目標、事業、戦略、技術等は全て、
この針鼠の概念に則ったものでなければならない

というのがこの本の重要な主張その1です。


2.適切な人材を先に選ぶ

本書で針鼠の概念と並んで最も重要視されている考え方に、「適切な人材を先に選ぶ」があります。

これは、事業の方向性、戦略を先に決めてから人を選ぶというよりは、
これから何をすべきかははっきり決まっていない段階で、適切な人材を十分に集め、
その適切な人材たちの議論の中で方向性を決めるべきだという考え方です。

また適切な人材を適切な場所に配置すれば、
従業員のモチベーション等の管理をする必要はなく、自発的にがんばってくれる。
不適切な人材の存在や邪魔なルールなど、適切な人材の仕事の邪魔になるような要素を排除すればよい。とも。

つまり
適切な人材を集めれば、自発的に目的地が決まり、後は自律的に動く

という主張です。これが本書の重要な主張2。

ちなみに経営者に適切な人材として「第5水準のリーダーシップをもつ」人材が挙げられています。
これは、個人としては非常に謙虚で、大きな野心は組織としての成功のみに向かうようなリーダーのこと。

前作から一貫した考え方として、「時を告げるのではなく、時計を作る」がありますが、
今回も、カリスマ経営者は、その当人がいなくなってしまった後に企業が衰退するという理由で、
組織の持続を目的とする際にはあまり好ましくないものとして挙げられています。(時を告げる人)

この「第5水準のリーダーシップを持つ経営者」も、適切な人材の内ですね。



この2点を徹底した企業が、GoodからGreatへと変身してきたというのが、本書の主張です。
そしてこれからも、この法則は普遍だろう とも。


本書にはここに挙げたものも含め全部で7つの法則が紹介されています。
本記事ではかなり大枠だけ捕らえて書いているつもりです。
その他の法則は全てこの二つの主張の枠の中に入ると思っていますが、
その他の法則もどれも興味深いものばかりなので、是非一度手にとって読んでもらいたいなーと思います。






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