2011年5月8日日曜日

お金の流れが変わった!(カール)

こんばんはー。

またしても書評書かせて頂きます。
せっかく本を読んだので、皆さんと共有するためにも
自分の頭を整理するためにも、この場でアウトプットさせて頂きます。
興味ある方お付き合いください。


今回は、大前研一著 お金の流れが変わった!

本書の構成は以下のとおり

第1章:超大国G2の黄昏
第2章:お金の流れが変わった
第3章:二十一世紀の新パラダイムと日本
第4章:新興国市場とホームレスマネーの活用戦略

第1章では、米国と中国の現状(ネガティブな面)をとりあげ、
現在ぶいぶい言わせている二大国家も磐石じゃないことをアピール。

第2章では、まず第1節で、本書で「ホームレスマネー」と呼ばれる、行き場を失い、
様々な国に流れ込んではバブルを引き起こす投資マネーの定義をし、
第2節では、EUの現状に触れ、第3節では新興国の紹介を行う。
EUは虎視眈々と世界の盟主を目指していたが、
先のギリシャ危機、南欧の金融不安への対応に精一杯で、もはや本命ではないとされる。
新興国については、いくつか有望な国をピックアップして紹介するが、
本命がどこかについては言及されていない。

ここまでで言いたいのは、ホームレスマネーなるものが何者で、
これからは欧米、中国ではなく、新興国に注目しなさい
ってことだと思う。

第3章では、前半で近年の世界経済のトレンドを紹介し、
日本はそれらをよくわかっていないためホームレスマネーを呼び込めないとし、
後半では、日本経済のネガティブなシナリオを披露(デフォルトなど)している。

第4章では、新興国相手にどのようにビジネスをしていくかということを事例を交えて紹介し、
次に、日本経済にホームレスマネーを呼び込む(眠っている個人金融資産を流動化させる)ためのオリジナルの施策を披露している。



結論としては、この本の要点は、
日本経済を活性化させるためにホームレスマネーを上手く呼び込みなさい
ということなんだと思う。

ただ話があっちこっちに飛んだり、
何ページかに一回、大前さんの自慢が挟まったり、
確かに同意できるけど、情報が浅かったり根拠が不足したりして腹に落ちない説明(事例)が頻繁に出てきたりして、
かなり読みづらい、メッセージを汲み取りづらい本でした。

何か伝えたいことがあって、それを伝えるために練って練って書いた本というよりは、
思いつきでどんどんと文章を書いていった印象。
逆にそれでこれだけ色んな話が出てくる引き出しの多さや、独自のアイデアから
やっぱり頭いい人なんだなーという印象を受けてしまいます。

前にユニクロの柳井さんと共著の「この国を出よ」を読んだのですが、それも同じような印象。
もしかして大前さんの本って全部こんな感じなのかな?

ただ職業柄、「企業参謀」なんかはなるべく早く読んでおいた方が良さそうだなーと思ったりしております。



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