2011年6月1日水曜日

スパークする思考(カール)

最近、せっかく以前考えてたこともとっさの時に思い出せないってなことが頻繁に起こるため
何かよい思考の記憶方法ないかなーと思って、2,3週間前から何となーく読んでた
内田和成著「スパークする思考」
を遂に読み終わったので、シェアさせてもらいます。

全体的な傾向として考えたこと、興味を持った情報もあまりガチガチに管理せず緩~く管理しなさい
という雰囲気だったので、そのやり方を見習って(?)あまりメモも取らず読んでいたので上手く書くことまとまらないと思いますがご容赦ください


全体をめちゃくちゃ雑に要約してしまうと、
「ガチガチに気張って管理しても、良いアイデアは生まれない」
って感じだと思います。

いくら時間をかけてガチガチに整理してもそんな情報を使うことなんてそんな多くない。
むしろその整理に使う時間がもったいないくらい。
左脳でばかり考えていてもいいアイデアは生まれない。右脳を使ってアナログに考えることが
人と違うアイデアを思いつく鍵。

だから気になった情報は、写真撮ったり、新聞切り抜いて袋に入れておいたり、頭の中にキーワードとして刷り込んでおいたりするけど、
それ以上複雑な管理はしないとのこと。
なんとなーく頭の片隅にあったり、折に触れて思い出せればいいらしい。
定期的緩く管理してた情報の棚卸しはするみたいですが。


その緩く管理してる情報が自身が持ってる問題意識やたまたま目の前で起こったことなんかと化学反応を起こして良いアイデアになることを気長に待つ。
色んな情報にアンテナ張っておいたり、アイデアの卵を人にぶつけてみたりしているうちに洗練されてくるとも。

そのまま忘れてしまったら自分にとってそれはそんなに大事な情報ではなかったということで割り切っているみたいです。



なんかそうやって言われるとかなり気が楽になりますよね。

もちろん大前提として、
書籍、雑誌、新聞、業界動向、経済動向なんかの情報は頭の中に入っているのが前提。
ということは文章の端々から伝わってきますが。

先生の頭の中にある気になった情報なんかも幾つか披露されててそれも結構興味深いです。
「オフト監督の牛」とか。


自分が求めてた情報は直接は入ってなかったですが、
肩肘はらずゆる~く考えることも大切だと感じました。
もちろんそのために必死で基本的な勉強は怠らないようにしようと決意もしました。


次は時間ができたら思考の整理学でも読んでみようかと思っております。
ただそのまえに物流と会計とERPの勉強します。


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2011年5月31日火曜日

人を動かす(カール)

こんばんは。

早いもので遂に5月も終わりですね。
私たち新入社員も入社2ヶ月が経過してだいぶ社会人生活になれてきました。

最近は研修が忙しく自分の時間をなかなか作れないでいたので
やりたいことがドンドン溜まっていく一方でしたが
今週は中休みといった感じで研修もあまり忙しくなく、読書など、順調に消化できていい感じです。


先週まで研修や自主活動でグループで行動することが多かったのですが、
思うように結果が出ず、チームリーダーとして悩ましい日々を過ごしていました。
立ち止まってゆっくり考える時間もなかったんですが、遂にこの週末時間ができたので、前々から一度読んでみたいと思っていた
Dカーネギー「人を動かす」
を手にとって自分のリーダーシップの取り方を反省してみました。



この本は、
人を動かす三原則、人に好かれる六原則、人を説得する十二原則、人を変える九原則
という4つの章からなっているんですが、
いずれの章も、
一つ一つの原則を象徴するような事例を挙げて、その原則の有効性を説く
というスタイルで書かれています。

ちなみに事例は、自分自身の体験談、歴史上の偉人のエピソード、自身の生徒の成功体験などが多く、僕にとっては正直ピンと来る様な、来ない様な感じです。




数多くの人を動かすための原則が紹介されてはいますが、
この本で著者が発信しているメッセージはおそらく一つだけです。

どうやって人に自分から動いてもらうか
=どうやって人に「自己の重要感を満足させるか」

つまり、人間は誰しも、人に認められたい、重要な人物でありたいという欲求をもっていて、
その欲求を上手く満たしてあげることで人は自ら行動する
というのが著者の考えです。



一つ一つの原則が端的な言葉でまとめられており、How to本のようにそれをそのまま使ってもよさそうなんですが
それではあまりにも芸がないし、
真剣に人の強みを引き出しながらチームをまとめあげていきたいと思っている人が
本に書かれていることをそのまま実践するようでは信頼も得られないと思うし、
何よりつまらないので僕はしません。



実は僕、高校時代はサッカー部のキャプテンをしていて、
自分の信念を貫き、メンバーにもそれをある意味強要し、ぐいぐい引っ張っていくスタイルのリーダーだったんですが、
もう大人だし、部活と違って職場には色んなモチベーションで仕事に臨んでる人もいるし、
今のところ仕事の仕方などに関して人に押し付けるほどの信念も確立していないので
人の強みを活かしながらチームとして上手く結果を出すようなリーダーをちょうど目指しています。


この本の唯一のメッセージを胸に刻み込み
どのように実現していくか自分自身の頭で考えながら
また機会があったらリーダーやってみたいなと思いました。




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2011年5月28日土曜日

SEになったのなんで



僕はそんなにコンピュータ得意じゃないですが、SEを目指しました。
コンピュータそのものよりコンピュータが人間の生き方とか考え方とか価値観を変えることに興味をもっていまして、そのコンピュータ側のことをもっと知りたいなと。

親父の影響か哲学チックなものの捉え方をするんですが、コンピュータと人間の関係って何だか面白くてコンピュータある世界とない世界で人生観ががらっと変わりますよね。SEはそのコンピュータと人間の狭間に生きる職人なんじゃないかと考えています。そんなことも考えながらコンピュータのこと、人のことを学んでいけたらな、と考えています。

後は、僕はスペシャリストタイプじゃないんで、ほどよくジェネラリストになって、コンピュータ詳しい人をまとめあげる良質なプロジェクトマネージャを目指したいなと思います。


さて話は変わりますが、最近読んだ本でも紹介しましょうか。

日経新聞をもうちょい楽しく読みたいなということから、買った本。
渋井真帆の日経新聞読みこなし隊

経済面とか政治面とかを縦読みするのでなく、自分の興味ある分野に関する横読みをすることが重要だと指南してくれる本です。国・企業・個人の視点で横断的に読み、自分の中で未来を予想しながらその分野の考察力だとかを深めていくような読み方をしないといけません、と。

全部読もうとして何日も続かない人多いですから、自分の守備範囲の業界を横断的に拾って、思考し、予想すればいいんですね。割と自然とやっているかなぁという概念ですが、意識したら更によい読み方になるのではいかと思っております。

最後に、僕も組織論とか好きなんで、カールさんが紹介していたビジョナリーカンパニー2読んだことあります。それは確かにそう、というようなことが結構書かれているですが、大企業でその当たり前を永続的に浸透させ続けるのはやはり難しいだろうな、という感想を抱いた記憶があります。

これからも本読んで紹介できたらなと思います。adios

2011年5月22日日曜日

デレクシヴァーズ「社会運動はどうやって起こすか」(カール)

お久しぶりです。

GW明けから急激に忙しくなったので、しばらく書けていませんでした。
研修自体が忙しくなったのもあるし、同期で自主的にケース的なことをやっていたりしたのが理由です。

で、研修の中身についてツラツラ書くのもいいんですが
この二週間のうちに面白いプレゼンテーションを教えてもらったので今日はそれを共有したいと思います。

これはうちのコンサルタントのパートナーの方に紹介してもらったもので、
短いんですがすごく興味深いです。
特にリーダーシップとか、逆にフォロワーシップに興味がある人にお勧めです。
リーダーとフォロワーの関係の本質を短いプレゼンで的確に伝えてくれているように思います。



ちなみにTEDにはめちゃくちゃ興味深いプレゼンがゴロゴロ転がっているので
時間がある人にはとってもお勧めです。

また僕のお気に入りのやつ紹介しますね。
では!


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2011年5月8日日曜日

仮説思考(カール)

こんばんは。

遂に明日から普通の日々ですね。さすがにちょっと憂鬱になってきました。

久しぶりに「仮説思考」を読んでみたのでその報告です。


前に一度読んだことがあったのですが、
同期と現在、研修の合間にグループワーク的なことをやってまして
その活動の中で、仮説ってどうやって立てるんだっけ?いつ立てるんだっけ?
なんていう疑問が湧いてきたのでもう一度読み直してみたわけです。



仮説はなるべく早い段階で立てる
とか、

良い仮説とは、具体的かつ掘り下げらており、アクションにつながるものだ
とか、

良い仮説を早く立てられるようになるには、経験、訓練が必要だ
とか、

前に読んだときは、当たり前だろと思いながらさらっと流しちゃったんですが、
問題意識をもって読むと、同じ言葉でも引っかかる部分がかわるもんですね。
改めて実感。


状況が変われば、同じ本でも見え方が全然変わってくる。

よく聞くことですが、実感できたのは収穫です。
新しい本どんどん読むのも大事だけど、たまには前に読んだ本を見返すっていうのもいいもんだな
と気づいたGW最終日でした。

ではまた!



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お金の流れが変わった!(カール)

こんばんはー。

またしても書評書かせて頂きます。
せっかく本を読んだので、皆さんと共有するためにも
自分の頭を整理するためにも、この場でアウトプットさせて頂きます。
興味ある方お付き合いください。


今回は、大前研一著 お金の流れが変わった!

本書の構成は以下のとおり

第1章:超大国G2の黄昏
第2章:お金の流れが変わった
第3章:二十一世紀の新パラダイムと日本
第4章:新興国市場とホームレスマネーの活用戦略

第1章では、米国と中国の現状(ネガティブな面)をとりあげ、
現在ぶいぶい言わせている二大国家も磐石じゃないことをアピール。

第2章では、まず第1節で、本書で「ホームレスマネー」と呼ばれる、行き場を失い、
様々な国に流れ込んではバブルを引き起こす投資マネーの定義をし、
第2節では、EUの現状に触れ、第3節では新興国の紹介を行う。
EUは虎視眈々と世界の盟主を目指していたが、
先のギリシャ危機、南欧の金融不安への対応に精一杯で、もはや本命ではないとされる。
新興国については、いくつか有望な国をピックアップして紹介するが、
本命がどこかについては言及されていない。

ここまでで言いたいのは、ホームレスマネーなるものが何者で、
これからは欧米、中国ではなく、新興国に注目しなさい
ってことだと思う。

第3章では、前半で近年の世界経済のトレンドを紹介し、
日本はそれらをよくわかっていないためホームレスマネーを呼び込めないとし、
後半では、日本経済のネガティブなシナリオを披露(デフォルトなど)している。

第4章では、新興国相手にどのようにビジネスをしていくかということを事例を交えて紹介し、
次に、日本経済にホームレスマネーを呼び込む(眠っている個人金融資産を流動化させる)ためのオリジナルの施策を披露している。



結論としては、この本の要点は、
日本経済を活性化させるためにホームレスマネーを上手く呼び込みなさい
ということなんだと思う。

ただ話があっちこっちに飛んだり、
何ページかに一回、大前さんの自慢が挟まったり、
確かに同意できるけど、情報が浅かったり根拠が不足したりして腹に落ちない説明(事例)が頻繁に出てきたりして、
かなり読みづらい、メッセージを汲み取りづらい本でした。

何か伝えたいことがあって、それを伝えるために練って練って書いた本というよりは、
思いつきでどんどんと文章を書いていった印象。
逆にそれでこれだけ色んな話が出てくる引き出しの多さや、独自のアイデアから
やっぱり頭いい人なんだなーという印象を受けてしまいます。

前にユニクロの柳井さんと共著の「この国を出よ」を読んだのですが、それも同じような印象。
もしかして大前さんの本って全部こんな感じなのかな?

ただ職業柄、「企業参謀」なんかはなるべく早く読んでおいた方が良さそうだなーと思ったりしております。



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2011年5月7日土曜日

ビジョナリーカンパニー3(カール)

こんにちは。
いよいよGWも終盤ですね。皆さん如何お過ごしですか?
僕はそれなりに楽しんでますよ。


旅行などもあり中々ペースがあがらないですが、二冊目読みました。
ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階 です。

偉大だった企業が衰退していく過程を体系的に知ることで
自分の組織の衰退を知る、未然に防ぐ
ということが、本書の目的です。


正直、前の2作に比べるとちょっと読み応えないかなーという感じ。
というのは、ここに書かれている内容は、前作 ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則
の裏返しという感じがして、
特に目新しいことがないように感じられたから。

また前2作は一冊通じて一貫したメッセージを伝えようとしている感じがひしひしと伝わってきましたが、
今回はあまりメッセージ性も感じられませんでした。


ただ、本書で調査対象企業の実際の行動から抽出した
衰退していく企業の衰退プロセス
1.成功から生まれる傲慢、2.規律なき拡大路線、3.リスクと問題の否認、4.一発逆転の追及、5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅
は納得感があり、
自分の組織の状況を知るためのチェックリストとしては非常によさそう
だと感じました。


内容に関しては、あまり細かいことに触れても仕方ないし、
大雑把にはビジョナリーカンパニー2の裏返しなので、あまり触れません。


読書としては前作、前々作と比較してちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、
非常に実用的な本なので、本書のテーマに興味がある方は一読されることをお勧めします。





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