2011年5月31日火曜日

人を動かす(カール)

こんばんは。

早いもので遂に5月も終わりですね。
私たち新入社員も入社2ヶ月が経過してだいぶ社会人生活になれてきました。

最近は研修が忙しく自分の時間をなかなか作れないでいたので
やりたいことがドンドン溜まっていく一方でしたが
今週は中休みといった感じで研修もあまり忙しくなく、読書など、順調に消化できていい感じです。


先週まで研修や自主活動でグループで行動することが多かったのですが、
思うように結果が出ず、チームリーダーとして悩ましい日々を過ごしていました。
立ち止まってゆっくり考える時間もなかったんですが、遂にこの週末時間ができたので、前々から一度読んでみたいと思っていた
Dカーネギー「人を動かす」
を手にとって自分のリーダーシップの取り方を反省してみました。



この本は、
人を動かす三原則、人に好かれる六原則、人を説得する十二原則、人を変える九原則
という4つの章からなっているんですが、
いずれの章も、
一つ一つの原則を象徴するような事例を挙げて、その原則の有効性を説く
というスタイルで書かれています。

ちなみに事例は、自分自身の体験談、歴史上の偉人のエピソード、自身の生徒の成功体験などが多く、僕にとっては正直ピンと来る様な、来ない様な感じです。




数多くの人を動かすための原則が紹介されてはいますが、
この本で著者が発信しているメッセージはおそらく一つだけです。

どうやって人に自分から動いてもらうか
=どうやって人に「自己の重要感を満足させるか」

つまり、人間は誰しも、人に認められたい、重要な人物でありたいという欲求をもっていて、
その欲求を上手く満たしてあげることで人は自ら行動する
というのが著者の考えです。



一つ一つの原則が端的な言葉でまとめられており、How to本のようにそれをそのまま使ってもよさそうなんですが
それではあまりにも芸がないし、
真剣に人の強みを引き出しながらチームをまとめあげていきたいと思っている人が
本に書かれていることをそのまま実践するようでは信頼も得られないと思うし、
何よりつまらないので僕はしません。



実は僕、高校時代はサッカー部のキャプテンをしていて、
自分の信念を貫き、メンバーにもそれをある意味強要し、ぐいぐい引っ張っていくスタイルのリーダーだったんですが、
もう大人だし、部活と違って職場には色んなモチベーションで仕事に臨んでる人もいるし、
今のところ仕事の仕方などに関して人に押し付けるほどの信念も確立していないので
人の強みを活かしながらチームとして上手く結果を出すようなリーダーをちょうど目指しています。


この本の唯一のメッセージを胸に刻み込み
どのように実現していくか自分自身の頭で考えながら
また機会があったらリーダーやってみたいなと思いました。




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2011年5月28日土曜日

SEになったのなんで



僕はそんなにコンピュータ得意じゃないですが、SEを目指しました。
コンピュータそのものよりコンピュータが人間の生き方とか考え方とか価値観を変えることに興味をもっていまして、そのコンピュータ側のことをもっと知りたいなと。

親父の影響か哲学チックなものの捉え方をするんですが、コンピュータと人間の関係って何だか面白くてコンピュータある世界とない世界で人生観ががらっと変わりますよね。SEはそのコンピュータと人間の狭間に生きる職人なんじゃないかと考えています。そんなことも考えながらコンピュータのこと、人のことを学んでいけたらな、と考えています。

後は、僕はスペシャリストタイプじゃないんで、ほどよくジェネラリストになって、コンピュータ詳しい人をまとめあげる良質なプロジェクトマネージャを目指したいなと思います。


さて話は変わりますが、最近読んだ本でも紹介しましょうか。

日経新聞をもうちょい楽しく読みたいなということから、買った本。
渋井真帆の日経新聞読みこなし隊

経済面とか政治面とかを縦読みするのでなく、自分の興味ある分野に関する横読みをすることが重要だと指南してくれる本です。国・企業・個人の視点で横断的に読み、自分の中で未来を予想しながらその分野の考察力だとかを深めていくような読み方をしないといけません、と。

全部読もうとして何日も続かない人多いですから、自分の守備範囲の業界を横断的に拾って、思考し、予想すればいいんですね。割と自然とやっているかなぁという概念ですが、意識したら更によい読み方になるのではいかと思っております。

最後に、僕も組織論とか好きなんで、カールさんが紹介していたビジョナリーカンパニー2読んだことあります。それは確かにそう、というようなことが結構書かれているですが、大企業でその当たり前を永続的に浸透させ続けるのはやはり難しいだろうな、という感想を抱いた記憶があります。

これからも本読んで紹介できたらなと思います。adios

2011年5月22日日曜日

デレクシヴァーズ「社会運動はどうやって起こすか」(カール)

お久しぶりです。

GW明けから急激に忙しくなったので、しばらく書けていませんでした。
研修自体が忙しくなったのもあるし、同期で自主的にケース的なことをやっていたりしたのが理由です。

で、研修の中身についてツラツラ書くのもいいんですが
この二週間のうちに面白いプレゼンテーションを教えてもらったので今日はそれを共有したいと思います。

これはうちのコンサルタントのパートナーの方に紹介してもらったもので、
短いんですがすごく興味深いです。
特にリーダーシップとか、逆にフォロワーシップに興味がある人にお勧めです。
リーダーとフォロワーの関係の本質を短いプレゼンで的確に伝えてくれているように思います。



ちなみにTEDにはめちゃくちゃ興味深いプレゼンがゴロゴロ転がっているので
時間がある人にはとってもお勧めです。

また僕のお気に入りのやつ紹介しますね。
では!


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2011年5月8日日曜日

仮説思考(カール)

こんばんは。

遂に明日から普通の日々ですね。さすがにちょっと憂鬱になってきました。

久しぶりに「仮説思考」を読んでみたのでその報告です。


前に一度読んだことがあったのですが、
同期と現在、研修の合間にグループワーク的なことをやってまして
その活動の中で、仮説ってどうやって立てるんだっけ?いつ立てるんだっけ?
なんていう疑問が湧いてきたのでもう一度読み直してみたわけです。



仮説はなるべく早い段階で立てる
とか、

良い仮説とは、具体的かつ掘り下げらており、アクションにつながるものだ
とか、

良い仮説を早く立てられるようになるには、経験、訓練が必要だ
とか、

前に読んだときは、当たり前だろと思いながらさらっと流しちゃったんですが、
問題意識をもって読むと、同じ言葉でも引っかかる部分がかわるもんですね。
改めて実感。


状況が変われば、同じ本でも見え方が全然変わってくる。

よく聞くことですが、実感できたのは収穫です。
新しい本どんどん読むのも大事だけど、たまには前に読んだ本を見返すっていうのもいいもんだな
と気づいたGW最終日でした。

ではまた!



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お金の流れが変わった!(カール)

こんばんはー。

またしても書評書かせて頂きます。
せっかく本を読んだので、皆さんと共有するためにも
自分の頭を整理するためにも、この場でアウトプットさせて頂きます。
興味ある方お付き合いください。


今回は、大前研一著 お金の流れが変わった!

本書の構成は以下のとおり

第1章:超大国G2の黄昏
第2章:お金の流れが変わった
第3章:二十一世紀の新パラダイムと日本
第4章:新興国市場とホームレスマネーの活用戦略

第1章では、米国と中国の現状(ネガティブな面)をとりあげ、
現在ぶいぶい言わせている二大国家も磐石じゃないことをアピール。

第2章では、まず第1節で、本書で「ホームレスマネー」と呼ばれる、行き場を失い、
様々な国に流れ込んではバブルを引き起こす投資マネーの定義をし、
第2節では、EUの現状に触れ、第3節では新興国の紹介を行う。
EUは虎視眈々と世界の盟主を目指していたが、
先のギリシャ危機、南欧の金融不安への対応に精一杯で、もはや本命ではないとされる。
新興国については、いくつか有望な国をピックアップして紹介するが、
本命がどこかについては言及されていない。

ここまでで言いたいのは、ホームレスマネーなるものが何者で、
これからは欧米、中国ではなく、新興国に注目しなさい
ってことだと思う。

第3章では、前半で近年の世界経済のトレンドを紹介し、
日本はそれらをよくわかっていないためホームレスマネーを呼び込めないとし、
後半では、日本経済のネガティブなシナリオを披露(デフォルトなど)している。

第4章では、新興国相手にどのようにビジネスをしていくかということを事例を交えて紹介し、
次に、日本経済にホームレスマネーを呼び込む(眠っている個人金融資産を流動化させる)ためのオリジナルの施策を披露している。



結論としては、この本の要点は、
日本経済を活性化させるためにホームレスマネーを上手く呼び込みなさい
ということなんだと思う。

ただ話があっちこっちに飛んだり、
何ページかに一回、大前さんの自慢が挟まったり、
確かに同意できるけど、情報が浅かったり根拠が不足したりして腹に落ちない説明(事例)が頻繁に出てきたりして、
かなり読みづらい、メッセージを汲み取りづらい本でした。

何か伝えたいことがあって、それを伝えるために練って練って書いた本というよりは、
思いつきでどんどんと文章を書いていった印象。
逆にそれでこれだけ色んな話が出てくる引き出しの多さや、独自のアイデアから
やっぱり頭いい人なんだなーという印象を受けてしまいます。

前にユニクロの柳井さんと共著の「この国を出よ」を読んだのですが、それも同じような印象。
もしかして大前さんの本って全部こんな感じなのかな?

ただ職業柄、「企業参謀」なんかはなるべく早く読んでおいた方が良さそうだなーと思ったりしております。



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2011年5月7日土曜日

ビジョナリーカンパニー3(カール)

こんにちは。
いよいよGWも終盤ですね。皆さん如何お過ごしですか?
僕はそれなりに楽しんでますよ。


旅行などもあり中々ペースがあがらないですが、二冊目読みました。
ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階 です。

偉大だった企業が衰退していく過程を体系的に知ることで
自分の組織の衰退を知る、未然に防ぐ
ということが、本書の目的です。


正直、前の2作に比べるとちょっと読み応えないかなーという感じ。
というのは、ここに書かれている内容は、前作 ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則
の裏返しという感じがして、
特に目新しいことがないように感じられたから。

また前2作は一冊通じて一貫したメッセージを伝えようとしている感じがひしひしと伝わってきましたが、
今回はあまりメッセージ性も感じられませんでした。


ただ、本書で調査対象企業の実際の行動から抽出した
衰退していく企業の衰退プロセス
1.成功から生まれる傲慢、2.規律なき拡大路線、3.リスクと問題の否認、4.一発逆転の追及、5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅
は納得感があり、
自分の組織の状況を知るためのチェックリストとしては非常によさそう
だと感じました。


内容に関しては、あまり細かいことに触れても仕方ないし、
大雑把にはビジョナリーカンパニー2の裏返しなので、あまり触れません。


読書としては前作、前々作と比較してちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、
非常に実用的な本なので、本書のテーマに興味がある方は一読されることをお勧めします。





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2011年5月5日木曜日

仕事に求めるもの(ロッキー)

こんばんは、ロッキーです。

初めてPCから投稿しております。あぁ書きやすい。

そうですねぇ、研修一ヶ月あっちゅーまにすぎて、もう5月です。

研修つまんねーとかはあまり思いませんでしたよ。何せ友達が近くにこんなたくさんいるんだから楽しいよね。配属先の2年目の先輩も言ってましたよ。今のところ研修のときが一番楽しかったと。

研修のときが一番楽しかったと。

え?仕事楽しくないの?と思いますが、まぁ仕事ってそんなもんなんですかね。僕もまだ何もわからないので、部署行ってからまた、仕事楽しめているのかどうかでもこのブログに書きますわ。

そもそも楽しいって何ですかね。

はいここで本題ですね。前置きが長いのはいけませんよ。結論を先に言え。これがビジネスマンの鉄則らしい。知らんがな。

僕が仕事に求めるもの(たのしいってなぁに)。

1.魅力ある人と一緒に働けること
2.責任のあるポジションについて任務を果たすこと
3.理念やビジョンに共感できること
4.事業分野が伸びる余地があること

ですかね。特に1と2。魅力ある人たちの中である責任を任されをそれをまっとうすること。
これが僕にとって楽しいことですね。仕事としてです。

皆さんにとって楽しいことってなんですか?

仕事とプライベートで楽しみ方って違うんじゃねぇか、僕はそう考えてます。


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2011年5月3日火曜日

ビジョナリーカンパニー2(カール)

GWも早くも真ん中に差し掛かりました。
如何お過ごしでしょうか。


昨日読んだ本を早速紹介させてもらいます。
普段はあんま本読む時間がない(本読むの遅い)ので
GW中にあと数冊紹介できるくらいのペースで本読みたいなーと思ってます。


今回はビジョナリーカンパニー2を読みました。
副題は"Good to Great (GTG)"
本書のテーマは、
「良好(Good)な組織が、偉大(Great)な組織になるための普遍的な法則を示す」
ことです。

楽しそうですよね!!
組織に興味がある方は必読だと思います。
スポーツ経験がある人にとっては、今まで所属してたチームを振り返って考えると納得度が増すかもしれません。


ちなみにタイトルには「2」とついてますが、
結果的に前作「ビジョナリーカンパニー(副題:"Built To Last"(BTL))」の前編という位置づけになるらしいです。
流れとしては以下の感じで。
・GoodからGreatに変身するための法則を示し(GTG)、
・それを永続させるための法則を示す(BTL)



本書の最も重要なポイントは以下の二点です。

.針鼠(ハリネズミ)の概念
2.適切な人材を先に選ぶ



以下でそれぞれ少し具体的に説明します。

1.針鼠の概念

「狐は多くのことを知っているけれど、色々な作戦に手を出し、一貫しない。
針鼠は一つのことしか知らないけれど、
その一つのことに基づいて、複雑な世界を一つの系統だった考えで単純化して理解する。
という意味のヨーロッパのお話から来た表現。

簡単な表現に置き換えてしまうとすれば、「一貫性」、「信念」、「軸」といった感じでしょうか。


組織の文化、目標、事業、戦略、技術等は全て、
この針鼠の概念に則ったものでなければならない

というのがこの本の重要な主張その1です。


2.適切な人材を先に選ぶ

本書で針鼠の概念と並んで最も重要視されている考え方に、「適切な人材を先に選ぶ」があります。

これは、事業の方向性、戦略を先に決めてから人を選ぶというよりは、
これから何をすべきかははっきり決まっていない段階で、適切な人材を十分に集め、
その適切な人材たちの議論の中で方向性を決めるべきだという考え方です。

また適切な人材を適切な場所に配置すれば、
従業員のモチベーション等の管理をする必要はなく、自発的にがんばってくれる。
不適切な人材の存在や邪魔なルールなど、適切な人材の仕事の邪魔になるような要素を排除すればよい。とも。

つまり
適切な人材を集めれば、自発的に目的地が決まり、後は自律的に動く

という主張です。これが本書の重要な主張2。

ちなみに経営者に適切な人材として「第5水準のリーダーシップをもつ」人材が挙げられています。
これは、個人としては非常に謙虚で、大きな野心は組織としての成功のみに向かうようなリーダーのこと。

前作から一貫した考え方として、「時を告げるのではなく、時計を作る」がありますが、
今回も、カリスマ経営者は、その当人がいなくなってしまった後に企業が衰退するという理由で、
組織の持続を目的とする際にはあまり好ましくないものとして挙げられています。(時を告げる人)

この「第5水準のリーダーシップを持つ経営者」も、適切な人材の内ですね。



この2点を徹底した企業が、GoodからGreatへと変身してきたというのが、本書の主張です。
そしてこれからも、この法則は普遍だろう とも。


本書にはここに挙げたものも含め全部で7つの法則が紹介されています。
本記事ではかなり大枠だけ捕らえて書いているつもりです。
その他の法則は全てこの二つの主張の枠の中に入ると思っていますが、
その他の法則もどれも興味深いものばかりなので、是非一度手にとって読んでもらいたいなーと思います。






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