2011年3月30日水曜日

イシューからはじめよ(カール)

こんにちわ。

今回は本を紹介してみたいと思います。いま話題のやつです。


タイトル:イシューからはじめよ



まず本書の一貫したテーマですが、それは
限られた時間を如何に有効活用するか
ということだと思います。
あまり明示的に書かれてはいませんが、一度読んでみた方は納得して頂けるかと思います。


この本を読んで、学生のみなさんがどんなときに使えるかというと、
・レポート執筆
・研究活動
・プレゼンテーション
などでしょう。

実際この本の思考法は
・研究者
・コンサルタント など
問題を解決し、その解決方法を提案する
ような職業、そのような状況にいる方々
に非常に有効なものだと感じました。



本書で述べられている仕事の進め方をざっくりと以下に書いてみます。メモレベルですが。


1.イシューを見極める
限られた時間を有効活用し、生産性の高い仕事をするために
まずは貴重な時間を割いてまで解くべき問題は何かを見極める。
・本当に解くべき問題は何か?
・仮説を立てる→ざっくりとした情報収集→・・・のリピート、それでもダメな場合のアプローチ例
※この工程で出てくるのは、あくまでまだ仮説です。

2.ストーリーラインを作る
・前工程で設定されたイシューを、サブイシューに分解する
・何が示せれば、仮説(メインのイシュー)を証明できるか。
・どのような順番で説明すれば、聞き手は仮説を納得してくれるか。

3.絵コンテを作る
・前工程のストーリーにそって、聞き手が主張を理解しやすいようなチャートを想定しておく。
・軸の設定
・イメージの具体化
・それらにあわせてデータ取得方法を先に想定しておく。

4.分析 ※ここで初めて分析に入ります
・重要なもの、根本的なものから順番に
・考え込むよりも、ストーリーに沿って見直す回転数をあげる

5.プレゼンテーション、もしくはドキュメントをまとめる
・すでにストーリーはほとんどできているので、ここでは確認程度
・聞き手の気持ちになって見直す



つまり、仕事を与えられた際に、いきなり調査や分析にとりかかるのではなく
・何が本当に重要な問題なのか、
・その問題に対して、何をどのように調査すれば十分なのか
を明らかにすることで、限られた時間を有効活用できるということだと思います。


実際には本を読むと、非常に具体的に一つ一つのプロセスが書かれているし、
脳科学の見地から脳の仕組みを絡めての説明があったり
「バリューの高い仕事とは何か?」
「考えると悩むの違いは何か?」
「分析とは何か?」
といった本質的な質問への問いから入ったりと
非常に理解しやすい文章で、読み終わった時の納得度も非常に高いです。


その辺のhow to本何冊も買って読むくらいなら、こっちの方がかなりお勧めです。



ちなみにこちらは著者安宅和人さん本人のブログはこちら http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/

また僕は以前、内田和成先生の「仮説思考」と「論点思考」を読んだんですが、
これ自体でも非常に勉強になりますが、
この「イシューからはじめよ」とあわせて読むとより興味深くなりますし、「イシューからはじめよ」の理解度も増します。




この本に書いてある方法を使って、バリバリ仕事をこなすかっこいいコンサルタントになれたらなー
と思う入社2日前の午後でした。

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