2011年4月12日火曜日

ビジョナリーカンパニー(カール)

ビジョナリーカンパニーを久しぶりに読みました。
この本は僕が初めて手に取ったビジネス書で、以後その類の本を読むようになったきっかけの本です。
たまたま研究室の本棚に転がっていたものをなんとなく手に取ったのが始まりで、何か運命めいたものを感じます。

その本は今でも我が家の本棚の最前列にしっかりと置いてあります。
つまり借りパクですね。



内容に入る前に、なぜ僕がこの手のビジネス書を読むのかというお話です。


昨年講義を受講していた、あるコンサルティングファーム元代表の先生が
「学生時代に色んな本を読んで、物事の考え方の枠組みを知ることが大事」
とおっしゃっていましたが、この本を読んでその言葉をふと思い出すと同時に、
発言の真意がわかったような気がしました。

この本からは、組織についての考え方のフレームを学ぶことができます。

そしてこのフレームが腹に落ちると、色々な組織を、
自然とこのフレームを通じて見るようになります。

この本に関して言えば、先の先生が言いたかったことはそーゆーことになるかと思います。



で、その観点から行くと、この本は、
経営者やこれから起業しようとしている人はもちろん、
自分がいなくなった後もサークルをよりよくしていきたいと思っている学生
企業研究をする際にやり方がよくわからないからヒントが欲しいと思っている就活生
なんかにもとっても有益な本だと思います。




では、ここから内容を簡単にご紹介。


本書のメッセージはたった一つ。


永続する組織には、徹底的に基本理念が浸透しており、
人事、報酬制度、戦略など起業のあらゆる活動・方針は
基本理念に沿ったものである

ということです。

このとき、大切なことは
その基本理念の内容が「正しいかどうか」ではなく、
如何に基本理念が組織に深く根付き、あらゆる活動が一貫しているか
だそうです。

そして時代にあった目標、戦略を
基本理念に沿って設定することが重要とされています。

つまり、変えてはいけないとされるのは基本的価値観だけでそれ以外は常に変化させなければならないということ。
そうしなければ長ーい時間常にその組織が世界をリードする一流の組織であり続けられないということです。

いまの時代、どんな企業でも基本理念、基本的価値観、使命・・・
とわかったようなわからないような、かっちょいい文章を持っているもんですが、
その文章のかっちょよさではなく、
その文章が如何にその組織のあらゆる活動に根付いているか、
逆に言えば、あらゆる活動がその理念から逆算して考えられているか
が大事なんですね。



その他にもいくつか付随する興味深い考察が挙げられていますが、
書き始めたらきりがないしうまくまとめられる気もしないので、ざっくりですがこの辺で止めておきます。


ただ、一つだけこの本でしきりに出てくる言葉で気に入った言葉があるので、最後にそれだけ言わせてください。

「時を告げるのではなく、時計を作る」

これは、カリスマ経営者や奇抜なヒット商品などには寿命があって
時が来れば人々に時間を伝える力を失ってしまうけれど、
永続する組織を作ることで、未来永劫、人々に時間を伝えるという目的を果たすことができる。
という比喩的な表現です。
解説へたくそだけど伝わりましたか?
オシャレですよね。




まとまりないですが、この辺で失礼します。







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